2024年3月例会

日時:3月30日(土)午後3時~5時
場所:場所:豊島区東部区民事務所集会室5(山手線大塚駅北口5分)

報告①:「庇を貸して母屋を取られる」をめぐって
報告者:北村孝一会員
「庇を貸して母屋を取られる」は、比喩的な意味は何となくわかるものの、よく考えると、比喩の元になる「庇(廂)」、「母屋」がいま一つはっきりしない表現です。この表現や異形の「片屋貸して母屋取られる」などの用例を検討し、ことわざの背後にどのような歴史や民俗があるか探る試みです。

報告②:資料紹介「ことわざとアクセント」
報告者:永野恒雄会員
平山輝男『全国アクセント辞典』によって、ことわざの(高低)アクセントを整理し、紹介します。ことわざにも標準的アクセントがあり、一通りではなく、地方によって違うこともあります。また、ことわざの中で単語のアクセントが変化することがあり、これに法則性があるのではないか、と考えられます。

ことわざフォーラム2023

”ことわざフォーラム2023”を下記の通りご案内いたします。

日時:11月25日(土)午前10時~午後5時
会場:杏林大学井の頭キャンパス
※対面とリモート中継を併用したハイブリッド方式で開催します。
会員以外の方のご参加を歓迎いたします。(どなたでも参加費は無料です。)

▼研究発表(10:00~)
【北澤篤史会員】
WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか
【長谷川 スベトラ イワノワ会員】
日本語とブルガリア語において『手』を扱った慣用句の比較
大島中正会員】
ことわざはどんな文の成分になりうるか?―日本語学習者のためのことわざ用例辞典作成のために―
【鄭芝淑会員】
朝鮮総督府『俚謡・俚諺及通俗的読物等調査』のことわざについて―京畿道報告書の「於義洞普通学校」のことわざについて―
【玉村禎郎会員】
仏教関連のことわざーその類型ー

(昼食休憩)(12:05~ ことわざ学会総会)

▼ワークショップ(13:00~)
「朗読で聞くことわざ – 浮世風呂・福翁自伝・ドストエフスキーの回想」
星野弥生会員、保阪良子会員、永野恒雄会員、北澤篤史会員

▼講演会(14:00~)
室井和男氏(バビロニア数学史研究家)
「シュメール語のことわざ;世界最古のことわざを読む」

▼シンポジウム(15:00~)
「ことわざの音声と響き」
パネリスト:
【槍振一郎氏】 (シェイクスピア愛好家)
【北村孝一会員】
【武田勝昭会員】
【鈴木雅子会員】

※参加ご希望の方は、対面かリモートかを明記し、11月23日までに事務局までお申し込みください。

『世界のふしぎなことわざ図鑑』

320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑

このたび、北村孝一会員が、KADOKAWAより『世界のふしぎなことわざ図鑑』を上梓されました。
(ことわざ学会員の協力もあったということから「協力/ことわざ学会」となっています)

80の日本のことわざについて、その説明だけではなく、世界の様々な国で使用されている同様のことわざが挙げられています。

豊富なイラストにカラフルなページ、子供向けだけに簡潔な説明が大人にも分かりやすくなっています。

出版社の紹介ページをご覧ください。