2023年3月例会

日時:3月18日(土)午後3時~5時
場所:杏林大学井の頭キャンパスD棟215教室
報告者:北村孝一会員
テーマ:「寝耳に水」をめぐって――ことわざと聴覚、睡眠――

「寝耳に水」の起源については、文字どおり寝耳に水が入ることを比喩にした(現実にはほとんどあり得ないことだが、奇抜な比喩ゆえ効果的である)とする説(鈴木棠三氏など)と、本来は寝耳に押し寄せてくる洪水の音であったとする説(金子武雄氏など)があります。この両説とこれに関連する用例を再検討し、聴覚と睡眠のメカニズムを視野に入れながら、ことわざの背後の世界に思いを馳せようとする報告です。

ことわざフォーラム2022

”ことわざフォーラム2022”を下記の通りご案内いたします。

日時:12月3日(土)午前10時~午後5時
会場:杏林大学井の頭キャンパス
※昨年と同様に、対面とリモート中継を併用したハイブリッド方式で開催します。

▼研究発表
【長谷川 スベトラ イワノワ会員】
身体語彙を扱った慣用句とリハビリテーションの関係について
【玉村禎郎会員】
ことわざのなかの仏教由来語
【髙村美也子会員】
ボンデイ語のことわざ『矢が落ちた草原が矢の場所である』は何を表現しているのか
【鄭芝淑会員】
日本統治時代の朝鮮語教科書の俚諺について

(昼食休憩)(12:00~ ことわざ学会総会)

▼ワークショップ
【尾﨑光弘会員】
近代日本における三大ことわざ辞典の由来と特色
【鄭芝淑会員】
朝鮮語のことわざ辞典について
【鈴木雅子会員】
ことわざ辞典(英語)

▼シンポジウム「ことわざ辞典とデータベース」
パネリスト:
【佐竹秀雄会員】
【星野守氏】(小学館外国語編集部部長)
【八木橋宏勇会員】

※参加ご希望の方は、対面かリモートかを明記し、12月1日までに事務局までお申し込みください。

『世界のふしぎなことわざ図鑑』

320のことわざで 世界が見渡せる 世界のふしぎなことわざ図鑑

このたび、北村孝一会員が、KADOKAWAより『世界のふしぎなことわざ図鑑』を上梓されました。
(ことわざ学会員の協力もあったということから「協力/ことわざ学会」となっています)

80の日本のことわざについて、その説明だけではなく、世界の様々な国で使用されている同様のことわざが挙げられています。

豊富なイラストにカラフルなページ、子供向けだけに簡潔な説明が大人にも分かりやすくなっています。

出版社の紹介ページをご覧ください。